ストレスと自律神経

慢性的な身体の不調が続いているとき 精神的ストレスが原因ではないかと「ゆっくり休むこと」や「運動でリフレッシュすること」などをすすめられますが

ストレス対策として何から始めたらよいのかよくわからないまま 変化することのない体調に不安を感じている方も多いと思います。

 

昔から「病は気から」という言葉があります。「気」は気持ちととらえ「精神的なストレスが病気を引き起こす」と思っている人も多いのですが、 実は「気」は自律神経のこと。

病気にならないために一番大切なのは 自律神経の働きが必要十分であることなのです。

 

精神的ストレスと身体的ストレス

多くの身体の不調や病気の原因として「ストレス」があげられるように、全ての症状や不健康の最大の原因はストレスです。

しかし、それは精神的ストレスではなく身体的ストレスなのです。

実際には 精神的ストレスが病気の原因になることはごく限られ、あらゆる原因の1%ほどにしか満たないと考えられます。

 

私たちの体調に影響する「 身体的ストレスとは・・」

 

精神をつかさどる大脳 と 自律神経をうけもつ脳幹

脳には大脳脳幹があり、大脳は思考・運動・感覚を支配しています。

また、脳幹は呼吸や体温調節などの「生きる」ことに必要な機能をコントロールしているところです。

もし大脳が疲労したとしても脳幹の働きには影響しにくいのですが、逆に脳幹の働きが悪くなると 生命力が低下している状態になるため 大脳の働きも悪くなります。

このように 精神をつかさどる大脳が、生きることをつかさどる脳幹に影響しないようになっていて、精神的な苦痛が直接的に身体に作用することはないように

精神の働きをうけもつ大脳と、生存に不可欠な自律神経を受け持つ脳幹は分けられているのです。

 

精神的ストレスは大脳の疲労から

精神的ストレスがたまるということは、大脳が疲労しているという意味です。

大脳が疲労するのは自律神経の機能低下がその主体で、精神的な刺激が原因ではありません。

自律神経が正常であれば、睡眠と休養を十分にとることによって大脳も回復することができます。

しかし、自律神経の機能低下がある状態は 頭が膨らんで脳に圧迫ストレスが加わっているために、熟睡することができなくなってしまいます。

そのことが蓄積疲労へと悪循環を生んでいき さらなる自律神経機能の低下 免疫力の低下へとすすむことで 大脳の疲労も回復できないということに。

 

良い眠りのために・・ 脳の圧迫ストレスと全身の循環が鍵

このように 先ずは身体的ストレスにより自律神経の働きが低下し、そのことにより精神的ストレスを強く感じるようになりますので 「考え方を変える」「運動でリフレッシュする」ことはストレスを軽減することに直接はつながりません。

元気になるためには自律神経機能の回復が先で そのためには良い睡眠をとり 身体を休めることで蓄積した疲労を解消していくことが一番大事なのです。

また、良い眠りには 眠れる環境も大切。

そして 頭が膨らんでいることによる脳への圧迫ストレスを少なくし 頭への血流をスムーズにすることで 自らの回復力を高め 全身の循環を整えていくことが必要になってきます。

 

 

参考文献

宮野博隆著「脳の呼吸を整えればあなたの全身はよみがえる!」